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たいやき店の夏対策

夏をいかに「やりすごすか」がポイント
夏をいかに「やりすごすか」がポイント ご存知とは思いますが、鯛焼き店は夏をいかに「やりすごすか」がポイントです。 正直言ってどうやってもタイ焼き店は、夏売り上げがダウンします。どれくらいダウンするかは、立地条件によって異なり路面店では、 一番悪い立地では三分の一くらいにもなります。また冷房が効いたインストアの立地では、三割程度のダウンで済む立地もあります。

出展の際には、立地条件によってある程度ダウンを見込んで経営計画を立てる必要がありますが、 それでも一定の固定費(家賃、人件費、光熱水費)がかかりますので、いかに夏場の売り上げを確保するかは、鯛焼き店経営において大変大きな課題です。

鯛焼き店の売り上げの連休明けに、売り上げがダウンします。連休中までは、冬場の売上がなんとか維持できる店舗が多いようです。

売上の底は、7月の下旬~8月の下旬。9月の頭から、徐々に売り上げが増えて、秋にピーク。 厳寒期の11月にはやや下がり、年明けいったん下がって、3月から再び売り上げがあがるというサイクルが一番標準的な売り上げサイクルです。
イケてない店長とイケてる店長の分かれ道
大体のタイ焼き店店長がイケてない店長であるというのが現実なのですが、イケてない店長は大体売り上げが本格的に下がってくる6月下旬くらいに、 夏物商品を投入します。そしてたいして売れません。なぜでしょうか?なぜタイ焼き店が投入する夏物商品はあまり売り上げに寄与しないのでしょうか。

それは新商品の投入時期と、商品の選定がポイントです。商品の選定方法がよりシンプルな問題なのでこちらからお話します。
商品選定
夏の間はアイス最中などに絞ってしまうのも一つ
夏の間はアイス最中などに絞ってしまうのも一つ 鯛焼き店の夏物商品というと、一番多いのが「かき氷」ソフトクリームでしょうか。 冬場の鯛焼きはテイクアウトが一番多くて(2~3個)くらいが、ボリュームゾーンでしょうか。 それに比べると、かき氷などは1個買いが基本ですから売り上げとしてはやはり物足りません。

また店頭で食べられない場所でしたら、ますます「弱い」です。 ですから、冷やしたい焼きや、アイス最中など低単価で個数がある程度出るものが、鯛焼きの来店客には合っているといえます。
とはいえ、かき氷などは原価率が非常に低いので悪くない商品とは言えます。 ソフトクリームも売れますが、マシンが比較的高価なのと(中古で20~40万、新品だと120~200万円)、清掃などメンテナンスに手間がかかるのが難点です。

とはいえ、売れ筋が夏物商品にすでに変わっているのに、店頭の専有面積がいまだ鯛焼きであるならば、夏物もほどほどの売れ行きにはなりません。 思い切って、夏の間はタイ焼きをやめてしまって、アイス最中などに絞ってしまうのも一つのやり方です。
夏物商品の投入時期
4月から夏物商品を徐々に投入して、
夏物商材を販売している店舗であるという認知を上げていく
かき氷 こちらの方が大きいのですが、夏物商品の投入時期に失敗しているケースがほとんどです。 お店のコンセプト作りにもかかわるのですが、投入時期が遅すぎるというケースが多いのです。 前述した、6月の商品投入ですと、お客様はあなたのお店を、鯛焼き店としか認知しません。 秋から冬にだけ、商品を買うと最初から決めていて、夏場にはあなたのお店には見向きもしないというのが現状なのです。

では、なぜあなたのお店を「鯛焼き店」としてしか認知せず、かき氷やアイス最中など冷たい夏の商品も販売しているお店としては見てくれないのでしょうか? それは、夏物商品の投入時期と店頭での専有面積の問題なのです。

まず商品の投入時期が遅い(例えば6月下旬)ということは、何を意味するのでしょうか。お客様とあなたのお店の接触頻度が一番高いのは何月でしょうか。 その時期に、本来でしたらしっかりと夏物商品「も」販売しているお店だという刷り込みをする必要があります。
例えばですが、スターバックスコーヒーの、桜フラペチーノがいつから販売されているのか調べてください。→答えは2月15日からです。 2月に桜フラペチーノが売れるかというと、、あまり売れません。そもそも寒いですから。 しかし、十分前からPOPやポスターなどで認知を上げて、一番売れる4月に備えるというマーケティングをスターバックスはしているということをご理解ください。

鯛焼き店に関していうと、遅くとも4月から夏物商品を徐々に投入して、夏物商材を販売している店舗であるという認知を上げていく努力をしましょう。

まとめると、夏の時期には売れ筋の商品のアイテム数を増やす店頭での専有面積を鯛焼きよりも夏商品を増やす。
4月から、夏物商品をラインアップし、夏本番でしっかりと売れるようにしましょう。